大学では電気電子工学を専攻。
卒業後は人材派遣会社の業績管理部門にて勤務。
入社から半年後、
当時22歳で起業を志すことを決意。
その起業のコンサルティング費用を捻出するために、
複数の消費者金融から借入れを行い、
ドバイの口座へ送金した。
しかしわずか1か月後、
そのコンサルタントは消息を絶った。
その後の5年間、莫大な負債を抱えながらも、
毎日欠かさず、
ビジネス・エンジニアリング・マーケティングを
独学で学んだ。
しかし、過労とストレスにより適応障害を発症、
さらにうつ病と診断され、
休職を余儀なくされた。
休職中、
心が折れかけたときにそっと支えてくれた人たち、
そして静かにともった希望の光──
それが「Lumebeat」のはじまりだった。
音楽を好きになったきっかけは、
Daughtryの「Home」という一曲だった。
力強くもやさしい歌声、そして
“I don’t regret this life I chose for me.”
という歌詞。
その一節に心を奪われ、
初めて音楽に救われたと感じた。
DAW(音楽制作ソフト)を使って
カバー曲を制作したり、
コンサートに足を運ぶうちに、
音楽を“表現する”楽しさにも魅了されていった。
ライトショーに興味を持つきっかけとなったのは、
ナイル・ホーランのコンサート。
偶然目にしたPAブースに置かれた「MA」のロゴ
(後にgrandMAシリーズと判明)に心を惹かれ、
光を操る裏方の存在を知る。
その瞬間、音楽と光の融合が
人々の心をさらに震わせることを実感した。
コンサートから帰った夜、
初めて音楽に合わせて点滅する
簡単なアプリの制作に着手する。
しかし、当時は技術が追いつかず、やむなく断念。
その後、コンサートの
スケジュール管理アプリを開発するも、
本当に届けたいのは「情報」ではない、
自分が届けたいのは、
希望の光なのだと気づいたとき、
「Lumebeat」を始める決意をした。
ある時、ふと思った。
初めて “Home”を聴いたときから、
ずっと、自分の帰る場所を
探していたのかもしれない。
Lumebeatこそがその“Home”になったのだと。
どれだけの困難があっても、
「この人生を選んだことを後悔していない」
の歌詞のように、
あの光は今もどこかで静かに灯り続けている。
私の中かもしれないし、誰かの中かもしれない。
Lumebeatは、まだ始まったばかりだ。
— 高橋 海光(Kaiko Takahashi)
Founder of Lumebeat
誰かの心に、光が届く瞬間を